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2023/11/12
ギャッベのお手入れについて
ギャッベやトライバルラグなど手織り絨毯のお話をしていると「普段のお手入れや汚れてしまった場合どうしたらいいの?」と聞かれることがよくあります。大切なラグに何かをこぼしてしまったときは、ショックですよね。でも、焦らず対処すれば大丈夫です! ギャッベに使われる羊毛は標高2500mもの高地で、朝晩の寒暖差が30度以上ある過酷な場所で暮らす羊の毛が使われています。その羊毛には油分がたっぷりと含まれています。基本的には汚れをはじき、自浄作用もあります。 私は4児の母であり今も小さい人たちと暮らしているので、クレヨンでの落書き(涙)や赤ちゃんのお漏らし、牛乳、カフェオレ、ジュース、お酒などなどいろいろなものをギャッベに溢してしまった事がありますが、この方法でお手入れしたら、今だに匂いも汚れもありません。ギャッベをはじめ手織りのウールのラグは、日頃のお手入れや正しい保管をしていれば100年以上長くお使いいただけます。と言っても、そんなに神経質になる必要はありません。遊牧民の暮らしの道具は、タフで力強いのです。 【普段のお手入れ】 パクパクローラーをかけたり、毛並みに沿って優しく掃除機かけをしてください。お時間がある時に裏も同様に掃除機がけをすると、より埃や遊び毛もとれます。ときどき、固く絞ったタオルや雑巾で優しく水拭きしてください。 【汚れた場合のお手入れ】 ・汚れがついて落ちないときは、お湯に浸けよく絞ったタオルでトントンと叩くように拭きとり、最後にしっかりと乾かしてください。 ・水分が付いたときは、早めに乾いたタオルで染み込ませるように水分を取ってください。コーヒーや牛乳なども同様にし、水分を拭き取った後、中性洗剤を薄めた水に浸し軽く絞った雑巾で優しく何回か拭き取る、または泡立てた中性洗剤、シャンプーで部分洗いをしてタオルで毛足に沿って拭き取ってください。 わたしは「エミナ」という洗剤を薄めて使っています。自然素材の洗剤で環境に負荷がなくウールやシルクがふんわりと洗い上がり、相性がいいです。 ・化学洗剤のご使用は、変色や傷みの原因にもなりますので、ご遠慮下さい。 ・スペースがある方や小さいサイズのギャッベは丸洗いできます。お水や中性洗剤、シャンプーで優しく手洗いをして、乾かす時は必ず、平たい場所で水抜きをして下さい。ゆがみや色にじみの恐れがあります。 最後まで読んで下さり、ありがとうございます! あくまでも、個人的な意見ですがわたしは一枚のギャッベを家に迎えたことで、毎日の暮らしが少しだけわくわくしたものになりました。 夜寝る前に、ギャッベの上に散らかったこどものおもちゃを籠に入れ、埃や遊び毛をパクパクローラーで取り除き掃除機をかけます。 主婦になってから片付けもお掃除も365日サボることもできず義務感から好きではありませんでしたが、大好きなギャッベに「今日もありがとう」と話しかけながらお部屋を整えていると、気分も良くなります♪